「Don't work hard.Work smart.」
〜社員とのつながり、社員の幸せを大切に〜

株式会社小垣江鉄工所

社員をとても大事にしている会社であり、社員の育成に力を入れている会社、小垣江鉄工所。世界シェア6割を握る製品を製造し、1/1000mm単位の高精度な加工を行っている杉浦社長にお話を伺いました。

Q.企業の強みを教えてください。

レベルの高いエンジニアが多数いることです。生産技術や品質保証など部署で分けられ、たて割り制度になっている企業が多くありますが、そのような役割関係なく一人で何役も出来るようにするという人材を育成する仕組みがあります。これにより、スキルが高い人材を生み出すことに繋がっています。一気通貫したエンジニアを育てる方針は、先代の時代からずっと同じ考えで行っています。

Q.オンリーワンの魅力について教えてください。

会社の風通しがとても良いことです。ボウリング大会や夏の納涼会、新年会などのイベントを行っています。大学でいうサークルのようなものが存在し、それぞれ同じ趣味の人が集まり、社員同士の距離を縮めることができます。5年に一度「周年旅行」を開催しています。社員だけでなく、社員の家族も一緒に参加することができ、思い出を皆で共有できています。これらのイベントは「社員を互いに大切にする」という考えに繋がっています。

 

Q.経営戦略・今後の事業展開方向について教えてください。

技術的に海外で製造するのが難しい製品をつくることを常に目指しています。価格競争をせず、日本の技術が一歩でも二歩でもリードしているということを理解いただき、業界の中では他社が積極的に取り組まない、技術的に困難な仕事を徹底的に行っています。他社よりも付加価値が高いものを生み出していくことをベースに既存事業の成長を目指しています。新工場に移転し、刈谷工場、塩浜工業、安城工場の3つの工場を1つに集約した結果、従業員間の連携が取りやすくなり、シナジー効果を生み出すことができています。製造能力が増えたことでお客様からの単品注文に即座に対応できるような生産体制を更に構築して行きます。

Q.コロナ禍前後の状況について教えてください。

コロナ禍の売上は3割程度減り、苦しい時期でもリストラをするのではなく、給料調整などにより社員と協力して乗り越えました。その後は会社から遠い取引先の人とはオンライン商談などを活用することで時間短縮なども組み合わせています。また、コロナ禍に社員の連携を密にすることの大切さを改めて感じ、これまで扱ったことがないような仕事に取り組んでいます。

 

Q.自分を高めるために行っていることをお聞きしました。

週に2回筋トレとストレッチを行っています。毎週土曜日に息子とゴルフの練習やマラソン16キロにも取り組んでいます。体が資本ですので、定期的な運動も健康維持に大切だと思っています。

Q.従業員との接し方で気をつけていることをお聞きしました。

社員と同じ目線で話すことです。ちょっとしたエピソードを持ち掛けてコミュニケーションをとっています。その際は話をするよりも聞く側に回ります。また、若い人たちとの距離が離れないように皆の話に興味を持ち、社長であっても近い存在に感じて欲しいと考えています。

Q.学生へのアドバイスをお願いします。

国内にとどまらず、海外旅行や自分が興味のあることを深堀することで視野を広げると良いでしょう。社会人になったらなかなか行ける時間がないので、学生の特権である長期の休みをうまく使うなどしましょう。

 

Q.仕事にやりがいを感じる瞬間はどんな時ですか。

新工場の存在と社員の成長した姿を見るときです。社員が、一歩一歩スキルが高くなっていっていることを感じた時や、生き生きとしている姿、前向きな意見を聞く時などです。セミナーに積極的に参加したりと前向きに行動している姿を見ると、やりがいを感じます。

Q.ダイバーシティ取り組みについて

女性社員は112人のうち19人。そのうち製造部所属は約10人です。2023年度工学部出身の女性が入社しました。その女性の目線で問題を見つけ、身体的負荷がかからないような仕組みを作って今後、様々な面で改善していきたいと思っています。

モノづくりの会社であるため、縁の下の力持ちであること、その製品が役に立っているという自負が社員の心に根付いています。この考えがあるから、小垣江鉄工所様の社員からは愚痴が出ず、「できない理由を言うのはやめよう」という考えが前向きに行動することに繋がっています。杉浦社長が社員とのつながりを大切にし、社員との距離も近いため、自然とコミュニケーションが図られています。その考えは、新工場の食堂にも現れています。一人席をあえて作らず、従業員同士が対面で食事をとることができるようになっています。

【会社データ】

社名
株式会社小垣江鉄工所
創業
1946年11月1日
所在地

本社/刈谷市半城土町高林108番10

TEL
0566-21-4701
従業員数
112名:男性93名/女性19名(2024年4月現在)
事業内容

繊維機械部品、産業車両部品、医療機器部品、セラミックス製造装置部品、工作機械部品、その他(金属加工部品)の製造

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