社長と社員の距離が近いことによりコミュニケーションを多くとることができ、そこからアイデアもたくさんでてきます。「強みは弱みにもなり、弱みは強みにもなる」との考えのもと、日々新しい製品開発に邁進する生方製作所を取材しました。
生方製作所の魅力は独創的な保護デバイスにあります。その一つが、インターナルモータープロテクターと呼ばれるエアコン保護部品で、モーターに流れる異常な電流や温度を感知して発火を防ぎます。独自の技術で顧客のニーズに対応し、世界シェア7割を占めています。社風もとても魅力的。活発な部活動や社員旅行のほか、中期経営計画を考える際に全社員(世代も部門も様々)で意見を出し合うことで経営意識を高め、そこから新しいアイデアも生まれるそう。
生方製作所の経営理念は、「社会にとって存在意義のある会社」であること、「社員のためになる会社」であること、「個人のためになる会社」であること、「人類のためになる会社」であることを主としています。そして、それぞれ「独創的であれ」というテーマを追求し続ける、「夢見る力は生きる力」をモットーに夢に向かって挑戦し続ける、変化する社会とのコミュニケーションを大切にし続ける、製品とサービスを通じて社会に安全・安心を提供し続ける、といったことを目標としています。
—将来ビジョンをお聞きするとー
「規模感を変えずに売上倍増させる」、「お客様のニーズを自社のデバイスで具現化して世界に安全を提供する」ことを今後の展望としています。具体的には、家の電気系統に感震ブレーカーの取り付けを行うことで、大地震後の二次災害である火災を防止することなどがあげられます。さらにエアコン用保護デバイスにおいてはインド、南米、アフリカなどの新興国を市場拡大の狙いとしています。そしてそのためにローカルニーズに合った製品の開発などが今後の展望です。
取材を通じ、「社長との距離が近い」「大企業のように社員の人数が多くない中小企業では、一人ひとりの背負う責任は大きくなるけれど、その分達成感ややりがいを感じられる」と話してくださった社員の生き生きとした表情が印象的でした。また「規模感を変えずに売り上げを伸ばすという目標達成のためには社員一人ひとりの知恵と工夫が必要」という社長の話を聞き、社員全員で世界と戦う、とても働きがいのある会社だと感じました。
〜感動ポイント〜
顔と名前を一致させ仲間意識を持たせることで社員と良好な関係を形成します。年に一度の社員旅行やボウリング大会など触れ合う場を創造しています。仲間とのつながりを社員の中で持たせることで生産効率を高めることができるなどの相乗効果も得られます。
充実した学生生活をおくること。自分が今しかできないと思うことをしましょう。きっとそれは、社会人になって必要になることを身に付けることに繋がります。壁を乗り越えられる力を身に付けることが大切。何にでもチャレンジしてみましょう。
パソコン作業はもちろんのこと、製造現場で小さな部品を扱うことも多いため、目の疲労回復のために目薬が欠かせません。また、いつでもどこでも思い出したことをメモできるようにメモ用紙を持ち歩いています。(社員A)
一日一ぺージ型の手帳を持ち歩いています。スケジュールだけでなく、打合せのメモやセミナー受講内容など、全て一冊に集約しています。メモした内容を、日付をベースに探すことができて便利です。(社員B)
「ピオマ」と名付けた感震器付きの常備灯である製品を、新たな保護デバイスのニーズを獲得するための社会とのコミュニケーションツールの1つとして販売。2016年12月には簡易タイプの感震ブレーカーも発売されました。また、競合他社に比べて安ければ良いと考えるのではなく、国や地域ごとに適したどなたでも買える保護装置の開発を目指したりと、将来が楽しみで自分自身もその成長に携わりたいと思える、魅力的な会社でした。
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